ピーテル・パウル・ルーベンスの『ルーベンスとイザベラ・ブラント』は、バロック絵画の最高傑作の一つとされています。
この作品は、ルーベンスが自身の妻であるイザベラ・ブラントをモデルに描いたものであり、その詳細と背景には深い意味が込められています。
一体どのような技法やストーリーがこの作品に込められているのでしょうか。
興味津々で解説していきましょう。
本記事のコンセプト上、最初にじっくり鑑賞からしていますが、すぐ解説をご覧になりたい方は目次で気になる個所をクリックすれば直ぐに飛べるので、ご活用ください。
このサイトのどこかのページに「ピンク色のぬい」がいるよ!
見つけたら良いことあるかも♪
『ルーベンスとイザベラ・ブラント』を鑑賞
下の解説を見る前に皆さんもぬいと一緒に作品をじっくりと鑑賞してみてください。
美男美女がこちらを見ている!
繋いでいる手には指輪が♡
この女性が「イザベラ・ブラント」だね♪
こっちが「ルーベンス」だ♪
きっとこの植物にも意味があるんでしょう?
『ルーベンスとイザベラ・ブラント』を解説
満足のいく鑑賞は出来ましたか?
凄く気品に溢れる肖像画ですよね。
さてここからは、ピーテル・パウル・ルーベンスの『ルーベンスとイザベラ・ブラント』の解説フェーズに入ります。是非最後までご覧ください。
いつ描かれた絵なの!?今は何処にあるの!?
解説はよ!!!
『ルーベンスとイザベラ・ブラント』作品詳細
題名 :ルーベンスとイザベラ・ブラント(Honeysuckle Bower)
作者 :ピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)
製作年:1609年
種類 :油彩画
寸法 :178.0 cm × 136.5 cm
所蔵 :アルテ・ピナコテーク所蔵(ミュンヘン)
思っていたよりずっと大きい作品だった!
ピーテル・パウル・ルーベンスについて
ここで、『ルーベンスとイザベラ・ブラント』の作者であるピーテル・パウル・ルーベンスについて簡単に紹介します。
生没年:1577~1640年
出身:ヴェストファーレン、ジーケン
代表作:
・『パリスの審判』
・『パエトンの墜落』
・『聖ゲオルギウスと滝』
同世代の画家:
・アダム=エルスハイマー
(1577~1610年)
・マッテオ=ロッセッリ
(1577~1650年)
彼は、17世紀のフランドル出身の画家であり、バロック絵画の巨匠として知られています。
ぬいは『パリスの審判』が好き!
『ルーベンスとイザベラ・ブラント』の制作背景
『ルーベンスとイザベラ・ブラント』は、結婚のお祝いとして新婚夫婦の肖像画が描かれたものであり、ルーベンスは32歳、イザベラは18歳の時のものです。
イザベラは当時のフランドルの社交界で非常に有名な人物であり、ルーベンスは彼女の美しさと魅力を最大限に引き出すような作品を描くことを目指しました。
この時期、ルーベンスはアントウェルペンのノートルダム寺院から『キリスト昇架』や『キリスト降架』の制作依頼を受け、ヨーロッパで既に評判を得ていました。
イザベラはアントウェルペンの有力者の娘でした。
スイカズラの秘密
2人の背後には、スイカズラというつる植物が描かれています。
スイカズラっていうのか!何か意味があるんでしょ!?
スイカズラは甘い香りを放ち、つるが絡み合うことから、恋人を象徴するものとされています。
2人は寄り添って座っており、ルーベンスの右手にはイザベラの右手が重ねられています。
結婚記念の絵なのでイザベラの右手の人差し指には、指輪がはめられています。
新婚さんだったのね♡
装飾品に注目
2人は流行の衣装を身に着けており、イザベラが身に着けている腕輪も高価なものと思われます。
イザベラの首に巻かれているフレーズは、固く糊付けされた円盤状のものであり、ルーベンスの方は柔らかいレースが使われています。
え、この女性の奴は固いんだ。
ルーベンスは足を組んで座っており、剣を帯びていることで地位のある人物であることを示しています。
剣って地位のある人しか持ってなかったのか!
ピーテル・パウル・ルーベンスの芸術手法
ピーテル・パウル・ルーベンスの作品は、豪華で劇的なスタイルと、魅力的なカラーパレットが特徴です。
『ルーベンスとイザベラ・ブラント』もその代表的な作品の一つです。
この作品で特筆すべきは、ルーベンスの描く人物の表情やポーズのリアリティです。
彼は人物を緻密に描写し、その生々しい表情や仕草によって、観客に臨場感を与えることに成功しています。
また、彼の絵画には豊かな装飾や細部にも注目が必要です。細かな模様や衣服の繊細な表現は、ルーベンスの芸術的な技巧を象徴しています。
まとめ
ピーテル・パウル・ルーベンスの『ルーベンスとイザベラ・ブラント』は、華麗なバロックの技巧と情熱が詰まった作品です。
ルーベンスの絵画は、人物の表情やポーズのリアリティ、豊かな装飾や細部の描写によって、観客に強烈な印象を与えます。
また、この作品にはイザベラ・ブラントの美しさとステータスを表現するための細部や、バロックの特徴的な要素が多く取り入れられています。
『ルーベンスとイザベラ・ブラント』は、バロック絵画の魅力を存分味にわえる作品であり、ルーベンスの芸術の真髄を体感できる一枚と言えるでしょう。
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