こんにちは、絵画鑑賞をより深く楽しむために、しばしば作品のテーマとなっている『旧約聖書』の内容を簡単に解説していく記事です。
今回は「失楽園」を簡単に解説していきます。
前回の記事を読んでいない方は、そちらを読んでからの方が理解が深まると思います。
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前回までのあらすじ
前回までに神は6日で世界を創造し、最初の人類「アダム」を土人形の鼻から命を吹き込むことで誕生させ、アダムの肋骨の一部から最初の女性を誕生させました。
2人は神から「園のすべての木から食べ物を取っていいが、善悪の知識の木になる果実は決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう」と命じられています。
そうそう。鼻の穴から命を吹き込まれし土人形と
肋骨から生まれし女の話だったよね!
原罪
今回も『旧約聖書』の「創世記」の話になります。
エデンの園でアダムと女性は神の命令を守り、平和に暮らしていたました。
しかし、ある日巧妙な蛇が登場し、女性に対して「決して死ぬことはなく、食べれば神のようになれる」と誘惑します。
女性は誘惑に屈し、知恵の木の実を半分かじってしまいました。
ヘビ!なんてことをするんだ!!
女性も食べちゃダメでしょ!!!!
神の命令を破ってしまった女性は怖くなり、残りの半分をアダムに与え、アダムも食べてしまいました。
お前もかああああああああああああ!!!!
これを人間が最初に犯した罪なので、原罪と言います。
すると2人は自分たちが裸であることを恥ずかしく思うようになり、腰をイチジクの葉で隠しました。
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神の怒り
2人が善悪の知識の木になる果実を食べた事を知った神は、2人に事情聴取をしましたが2人は罪を認めずただ、御託を並べました。
ちーがーうーだーろぉーーーーー!!!
謝れぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
神はそんな2人の背信に怒り、アダムに対し一生食べ物を得るために働く罰を与え、女性には出産の苦しみ及び男性に支配されるという罰を与えました。
うわ。これのせいで今も人類は苦しんでるってこと???
ヘビゼッタイニユルサナイ。。。
僕ぬいぐるみだけど。
全ての命の母となることになった女性を、アダムは命という意味のイヴ(エバ)と名付けました。
このタイミングで名付けたの…?
割と呑気なのか???
また、神は元凶であるヘビにも罰を与え、腹ではい回ることでしか移動できない体にしてしまいました。
『旧約聖書』のヘビは元々手も足もあったらしいよ!
原罪を描いた宗教画
原罪は宗教画のテーマとしても頻繁に描かれてきました。
ここでは中でも特に私が気に入っている作品は、バロック期のフランドルの巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスとヤン・ブリューゲルが1615年頃に制作した『人間の堕落のあるエデンの園』を紹介します。
こちらの絵画の解説については下記記事をご覧ください。
この絵のヘビには手足ないのね!
失楽園
神の罰はそれだけでは終わらず、アダムとイヴをエデンの園から追放し、永遠に生きられなくしてしまいました。
こうして人類は罰を与えられ、下界で暮らすようになったのです。
男性:食べ物を得るために一生労働に苦しむ。
女性:男性に支配され、出産に苦しむ。
共通:寿命が与えられ、不死ではなくなる。
おすすめ書籍
この記事の参考にもさせて頂いている、この本は聖書と関連名画がより詳しくまとまっていておすすめです。西洋絵画と聖書の事を同時に知りたい人にはお勧めの一冊となっています。
まとめ
このエピソードは、人間の自由意志と神の意志の衝突、誘惑と堕落に焦点を当て、後のキリスト教の教義や信仰の基盤を築く重要な出来事となりました。
次回も一緒にキリスト教の教えに迫っていきましょう。 それでは、次回の記事でお会いしましょう。
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物語の続きはこちら!
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