こんにちは、美術愛好者の皆さん。今回は、絵画で聖書を学ぶシリーズ初回の『天地創造』を題材にして前半は絵画を後半は聖書のストーリーを解説していきます。
このサイトのどこか1記事にピンク色の僕がいるよ!
見つけたらラッキー!ぜひ探してみてね!!!!
聖書かー。難しそう。。
聖書だけだと難しいかもしれないけれど、聖書の話を元に描かれた絵を見ながらなら学びやすいんじゃないかな?
私も読んでいてこの記事の参考にもさせていただいているんだけど、この本は聖書と関連名画がより詳しくまとまっていておすすめだよ。
鑑賞
下の解説を見る前に皆さんもぬいと一緒に、作品をじっくりと鑑賞してみてください。
天地創造ってことは
世界を作っている絵ってことなのか?
左上に何かいる!!!!
神様なのかな???
なにかかいてある。
なんて書いてあるんだろう?
そして、なんでこの絵は真ん中で区切られているんだろう?
絵画解説
皆さん、思う存分鑑賞は出来ましたでしょうか?
ここからは、ヒエロニムス・ボスの『天地創造』を解説していきます。
楽しみすぎる!はやく!!はやく!!!
天地創造三日目
中央に大きく描かれている球体は、世界=地球(天動説)を表しています。
この絵では大地には植物が描かれています。しかし未だ人類もその他の動物も存在していないことから後述する、『旧約聖書』の天地創造の三日目の「陸地と植物の創造」の様子が俯瞰的に描かれているとされる説が通説です。
ここで誕生した陸地が後のエデンの園になります。
ホントだ!植物みたいなもの見つけたよ!
モンスターに見えなくもない。。。
左上には、世界の創造主である神が描かれています。本作の唯一の登場人物のです。
神にしてはこじんまりと描かれてるんだね。
また、世界が創造途中であることを表しているかのように、本作は灰色を基調とするグリサイユという技法で描かれています。
これは何て書いてあるの?
これは、ラテン語で『旧約聖書』の「詩篇」の言葉である「主が仰せになると、そのようになり」、「主は命じられ、すべてのものは創造された」が書かれています。
快楽の園
この『天地創造』は開閉式の祭壇画『快楽の園』の外側(扉の部分)に描かれたものです。
灰色基調の本作が描かれている扉を開けると非常に華やかな『快楽の園』が広がります。
だから真ん中で区切られていたのか!
それにしてもあの灰色の扉開けたら、こんな華やかな絵が出てくるの!?
驚きなのですが!
旧約聖書のストーリー
この絵画の舞台は『旧約聖書』の「創世記」です。
神は何もなかった混沌とした状態に秩序をもたらし、6日間かけて様々な創造行為を遂行しこの世界を作り上げたとされています。
6日で世界を作った!?
神様凄い!間違いなく世界を支配する絶対的存在だ。
天地創造スケジュール
第一日: 光と暗闇の創造
第二日: 大空と海の創造
第三日: 陸地と植物の創造
第四日: 太陽、月、星の創造
第五日: 海の生物と空を飛ぶ鳥の創造
第六日: 地上の生物と人間の創造
第七日: 創造の終了と安息の日
第一日(創世記1:3-5)
第一日(創世記1:3-5)で神は「光あれ」と言って光を創り、光と暗闇を分けました。これが昼と夜の始まりです。
この光と暗闇の分離が行われ、昼と夜のサイクルが始まりました。これにより、神は秩序をもたらし、時間の始まりを創り出したとされています。
光の創造は、物事の明るさや暗さの対照とともに、神の支配と知恵を象徴しています。
なるほど、もとは闇だったってことなんだね。
光と時間を一日で生み出した神様凄い!
第二日(創世記1:6-8)
第二日(創世記1:6-8)では神が「水と水とを仕切れ」と言い、大空を創りました。
神の言葉に従って、水が上空と下空に分かれ、大気圏が形成されました。
これにより、空と海ができ、地上の生命にとって重要な気象が生じる土台が完成しました。
この創造行為は、神が天空を支配し、大気を創り上げたことを象徴しています。
光と闇の次は1日で空と海を作ったのか!
第三日(創世記1:9-13)
第三日(創世記1:9-13)では神が陸地を現しました。
最初に海から陸地を出現させ、その後、様々な植物や果樹を創り出しました。
地上において生命が豊かに広がる基盤が完成し、植物の多様性が生まれました。
神は生命の成長と繁栄を促進するために、地に種をまくことを可能にし、豊かな生態系を築き上げたとされています。
この段階が描かれているのが今回解説したこの絵なんだね。
第四日(創世記1:14-19)
第四日(創世記1:14-19)では、神が太陽、月、星を創り出しました。
太陽は昼と夜のサイクルを制御し、月や星は季節や時間の計測に寄与しました。
これにより、神は宇宙の秩序を確立し、地上の生命にとって重要な天体の動きを定めました。物語は神の知恵と支配の象徴として、天空の輝きが生み出された瞬間を描写しています。
太陽より先に地球を作っていたとされているのか!
そりゃコペルニクスも叩かれるわ。
第五日(創世記1:20-23)
第五日(創世記1:20-23)では、神が海の中と空を飛ぶ鳥、そして水中の生き物を創り出しました。
神は海の生物と空を飛ぶ鳥に豊かな生命力を与え、水中と大気中に異なる形態の生命を生み出しました。
この日の創造行為は、神が海と空を支配し、多様な生態系を形成したことを象徴しています。
遂に、植物以外の生物が出てきたね。5日前までは闇しかなかったのに!神様仕事しすぎ!!!
第六日(創世記1:24-31)
第六日(創世記1:24-31)に神は地上の生き物を創り、最後に人間を自分の姿に似せて創りました。
神は人間に対して「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ」と祝福し彼らに対して支配権を与えました。
この瞬間が、人間が神の姿に似せられた独自の存在であるとされる重要な瞬間です。
人類誕生来たああああ!
因みに、僕は人類に作られたぬいぐるみね。
第七日(創世記2:1-3)
第七日(創世記2:1-3)は創造の最終日で、神は六日間かけた創造の仕事が完了したことを宣言しました。天地とその中の生命が整備され、全てが整っていたとされます。
神はこの日を特別な日、安息の日と定めました。
この日は神が創造の仕事を休んだ日であり、後の安息日(土曜日)の起源となりました。
第七日の安息は、神の全能と秩序を称え、働くことと休息の重要性を示しています。
土曜日の起源なのか!
僕お休み大好き!神様もっと休んでええええええ。
まとめ
この創造の物語は、信仰の視点からみると神の力強さや知恵、人間の特別性を強調しています。
また、安息の日の制定は、働きと休息のバランスを尊重する教訓を含んでいます。
簡潔にまとめると、旧約聖書の天地創造は神の創造行為と人間の特別性、そして安息の日の重要性に焦点を当てた深遠なメッセージを伝えています。
次回は6日目に神によって作られた人類が登場します。
このサイトのどこか1記事にピンク色の僕がいるよ!
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[…] りたい 『天地創造』を解説!ヒエロニムス・ボスの絵画から聖書を学ぼう!ヒエロニムス・ボスの絵画を題材に『旧約聖書』の天地創造を解説していきます。nuis-daringjourney.com2024.03.01 […]
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