こんにちは!今回は、ナルシス・ヴィルジル・ディアス・ド・ラ・ペーニャの絵画『山を下るボヘミアン』について解説します。
この作品は、どのような魅力があり、私たちに何を伝えてくれるのでしょうか。
ぜひ一緒に探っていきましょう。
本記事のコンセプト上、最初にじっくり鑑賞からしていますが、すぐ解説をご覧になりたい方は目次で気になる個所をクリックすれば直ぐに飛べるので、ご活用ください。
このサイトのどこか1記事に、ピンク色のぬいがいるよ!
探してみてね!!
『山を下るボヘミアン』を鑑賞
下の解説を見る前に皆さんもぬいと一緒に作品をじっくりと鑑賞してみてください。
なんか人がいっぱい降りてきているね。
戦闘が子連れのお母さんって中々攻めた隊列じゃない?
あなた!どこ行くの!隊列から外れているよ!
集団行動!!!
しっかし高い、ブナの木だなぁ
この人数で、ボヘミアンたちは何処に向かっているんだろう?
どこから来たんだろう?
あ、先頭は子連れのママじゃなくて、犬だった!
『山を下るボヘミアン』を解説
みなさん、十分に鑑賞は出来たでしょうか?
作者であるナルシス・ヴィルジル・ディアス・ド・ラ・ペーニャは、19世紀のフランスの画家であり、その作品は繊細なタッチと美しい色彩で知られています。
『山を下るボヘミアン』も彼の傑作の一つであり、その巧みな技法が光ります。
作品全体に描かれた風景の奥行きや、人物の表情、物体の質感など、細部まで丁寧に描かれています。ディアスの技術力はまさに圧巻です。
以下、ナルシス・ヴィルジル・ディアス・ド・ラ・ペーニャの『山を下るボヘミアン』の解説をしていきます。
解説partも大好き!
作品紹介
題名 :山を下るボヘミアン(The Descent of the Bohemians)
作者 :ナルシス・ディアス・ド・ラ・ペーニャ(Narcisse Díaz de la Peña)
製作年:1844年頃
種類 :油彩画
寸法 :61.0 cm × 44.8 cm
所蔵 :ウスター美術館(アメリカ合衆国)
結構大きい作品なんだね!
ナルシス・ディアス・ド・ラ・ペーニャとは
生没年:1808~1876年
出身:フランス、ボルドー
代表作:
・『オリエントの女性』
・『ジプシーの王女』
・『バルビソンの近くの水車』
同世代の画家:
・コンスタン・トロワイヨン
(1810~1865年)
・テオドール・ルソー
(1812~1867年)
制作背景
ディアズはセーザルの磁器工場で絵付師として働き始め、その後独学で美術についての多くの技術を身につけました。
独学の中でも、彼はパリのルーヴル美術館で絵画を模写するなかで特に成長しました。
1833年頃、ディアズはバルピゾンという場所でテオドール・ルソーやシャルル・フランソワ・ドービニー、ジャン=バティスト=カミーユ・コローなどの画家たちと一緒に絵を描き始めました。
ディアズは戸外制作が多く、バルビゾンの仲間たちと同じように活動していました。
『山を下るボヘミアン』もフランスのフォンテーヌブローの森で戸外制作で描かれた作品です。
同じくフランスのフォンテーヌブローの森で制作された、コンスタン・トロワイヨンの『村の道』に風景が似ていると思いませんか?
確かに似てる!
『村の道』の方が人が少ない分ガランとした印象だけど。
コンスタン・トロワイヨンの『村の道』については下記記事で紹介しています。
ボヘミアンたちの謎
この作品には東洋風の衣装を着た「ボヘミアンたち」が描かれています。
これはディアズがルーヴル美術館で見たウジェース・ドラクロワの北アフリカやトルコの人物などから着想を得たものであると考えられています。
ルーブル美術館での修業がここに生きてきたんだね!
また、ディアズの作品は他のバルビゾン派の風景画家とは異なり、空想的な要素を取り入れています。
その鮮やかな形と粗い筆触の厚塗りは、印象派の先駆けとしても評価されています。
確かに他のバビルソン派の画家の作品と比べると空想的要素がある気がする!
まとめ
今回は、ナルシス・ヴィルジル・ディアス・ド・ラ・ペーニャの絵画『山を下るボヘミアン』について鑑賞・解説しました。
印象派が誕生する以前の作品ではありますが、どこか印象派の雰囲気を感じられますね。
個人的には、さすがは印象派の先駆けと言われるだけはある作品だなと感じました。
当サイトでは、他にも印象派の先駆けとなった作品を紹介しているので是非ご覧になってください!
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コメント
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