
レンブラントの『イサクの犠牲』を解説!雄羊がいない納得の理由とは
旧約聖書「創世記」に登場する、信仰の試練として父アブラハムが息子イサクを捧げようとする場面。
多くの画家が描いてきたこのテーマには、必ずと言っていいほど“救いの象徴”としての雄羊が登場します。
ところが、レンブラントの《イサクの犠牲》にはその雄羊が描かれていません。
あの緊迫の瞬間を描いたにもかかわらず、なぜ“救い”を象徴する重要な存在が不在なのか?
本記事では、その理由をレンブラントの構図、心理描写、バロック的演出の観点から徹底的に解説します。
“描かれなかったもの”にこそ込められた、レンブラントの深い意図に迫ります。