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『フォリーニョの聖母』を解説!シジスモンドから聖母への感謝の一枚

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イタリア・ルネサンス
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こんにちは、美術愛好者の皆さん。今回は、ルネサンス盛期の巨匠ラファエロ・サンティの『フォニーニョの聖母』を解説していきます。

ぬい
ぬい

このサイトのどこか1記事にピンク色の僕がいるよ!

見つけたらラッキー!ぜひ探してみてね!!!!

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鑑賞

下の解説を見る前に皆さんもぬいと一緒に、作品をじっくりと鑑賞してみてください。

ラファエロ・サンティ《フォニーニョの聖母》1511-1512年ごろ
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ぬい
ぬい

上の丸いところを持ち手にしたらバッグになりそう。

ぬい
ぬい

この人、めっちゃこっち見てる!!!!

上指さしている?上の人を見ろってこと???

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ぬい
ぬい

よく見たら指さしおじさん以外は上を見ている。

このおじさんは自分も上を向きたいけど、その気持ちをこらえて鑑賞者である僕たちにも上を向けって言ってくれているのか?

ぬい
ぬい

この2人は青いおじいが赤いおじいを上の神様に紹介しているように見えたよ。

ぬい
ぬい

上は”天界”って感じがするね!

アーチ状になっている部分には、天使のような雲?雲のような天使?が描かれているね。

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ぬい
ぬい

この天使なに持ってるの!?

大体なんか書かれてるもの持ってない?

そんでよく見たら後ろの村に隕石落ちてない???

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解説

皆さん、思う存分鑑賞は出来ましたでしょうか?

ここからは、ルネサンス盛期の巨匠ラファエロ・サンティの『フォニーニョの聖母』を解説していきます。

ぬい
ぬい

楽しみすぎる!はやく!!はやく!!!

登場人物

まずは、『フォニーニョの聖母』に描かれている登場人物を紹介します。

聖母マリア

聖母マリアはキリスト教の聖なる女性で、イエス・キリストの母として知られています。清らかな心と信仰深さで称賛され、聖書において神聖な役割を果たしました。芸術や信仰において永遠の慈愛と慈悲の象徴とされ、多くの宗派で敬愛の対象とされています。

聖母マリアのアトリビュートにはいくつかの特定の象徴的な要素が含まれています。

例えば、彼女の純潔を象徴する薔薇、清らかさと貞節を表す百合、天の慈悲や尊厳を示す青いマント、マリアの愛とキリストの受難の血を表す赤い衣装を身に着けて描かれることが多いです。本作の聖母マリアは青いマント赤い衣装を身に着けていますね。

聖母子像の多くは、深い宗教的意味を込めながらも、現実的に描かれているものが多いが、本作の聖母子は雲に乗っており、神秘的な性格を持っています。

ぬい
ぬい

幼いイエスを抱いている点も、聖母マリアのアトリビュートといえるよね!

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イエス・キリスト

宗教画における幼子のイエス・キリストは、キリスト教の信仰や教義を視覚的に表現するための象徴的な要素としてよく描かれます。

通常、彼は無垢や純粋さの象徴とされ、神聖な存在として描かれます。

また、幼子の姿で表現されることで、キリストの人間性や神秘性への信仰が強調されます。

本作では聖母マリアに抱きかかえられ、下を見ていますね。

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洗礼者ヨハネ

洗礼者ヨハネは、新約聖書に登場する聖職者で、ヨルダン川で悔い改めの洗礼を施し、イエス・キリストにも洗礼を授けた人物です。

キリストの到来を予告し、「世の罪の贖い」と認識されています。聖書の福音書に生涯や教えが詳細に記されています。

洗礼者ヨハネのアトリビュートには草で出来た十字架の杖(羊飼いの杖)、毛皮の衣装があげられます。また、洗礼をしているというのも含まれます。本作は草で出来た十字架を持っていることと毛皮の衣装を着ていることから洗礼者ヨハネであると断定できます。

また、本作のヨハネは鑑賞者の方向を向いていますが、これには鑑賞者を作品に引き込む狙いがあります。

ぬい
ぬい

こっちを向いていた人は洗礼者ヨハネだったんだね。

こっちを向いているのにも意味があったとは…!

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聖フランチェスコ(アッシジのフランチェスコ)

アッシジのフランチェスコは、フランチェスコ・ディ・ピエトロ(Francis of Assisi)のことを指します。

彼は12世紀から13世紀初頭のイタリアのキリスト教の聖人で、カトリック教会では「聖フランチェスコ」(Saint Francis)として知られています。

フランチェスコは、貧困、謙遜、平和への献身といった価値観を持ち、生涯ボロボロの僧衣のみに裸足というスタイルで過ごし自然界との調和を重視しました。また、現在でも大きな宗派であるフランシスコ会を創設し、彼の教えは今でも多くの人々に影響を与え、尊敬を受けています。

アッシジのフランチェスコのアトリビュートは貧困の象徴として茶色またはグレーの僧衣白い腰ひも裸足後頭部を剃った髪型で描かれることが多いです。また、伝説によると聖フランチェスコは鳥たちと親しく交流していたとされているので肩に鳥が止まっていたりします。

そして、彼がキリストの受難を理解し、模範として取り入れたことを表している十字架をもって描かれることが多いです。

『フォリーニョの聖母』ではグレーの僧衣白い腰ひも手に持った十字架から聖フランチェスコだと断定できます。

ぬい
ぬい

聖書の人物と聖書以後の聖人が同じ絵に描かれることもあるんだね!

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聖ヒエロニムス

聖ヒエロニムスは、4世紀のキリスト教の司祭、神学者です。主にラテン語で聖書を翻訳し、特に旧約聖書のヘブライ語原典からの翻訳である「ウルガータ聖書」が有名です。

この翻訳は、キリスト教圏で広く使用され、中世のラテン教会において標準的な聖書となりました。

聖ヒエロニムスはまた、神学的な著作や聖人伝なども執筆し、その学識と教えの深さから教会博士の一人に数えられています。

彼のアトリビュートはライオン翻訳したの聖書書物や筆記用具、聖書執筆作業中に洞窟で孤独に過ごしたと言われているため洞窟などがあります。

ぬい
ぬい

ちょい待ち。孤独に洞窟で聖書を訳してた人なんだよね?

なんでライオンが、アトリビュートになるのさ。

伝説によれば、ヒエロニムスは修道院に滞在中、傷ついたライオンに遭遇しました。彼はライオンの足を抉る棘を取り除き、以後、ヒエロニムスとライオンは友情を結びました。この逸話は、彼の慈悲深い性格や聖人としての資質を象徴しています。したがって、ライオンも聖ヒエロニムスのアトリビュートの一部として芸術で描かれることがあります。

ぬい
ぬい

なるほど!だからライオンがアトリビュートなのね、納得!

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ぬい
ぬい

あれ?『フォニーニョの聖母』には聖ヒエロニムスのアトリビュート1つもなくない!?

なんで聖ヒエロニムスだと断定できるのさ?適当?

絵の右下に描かれているライオン
ぬい
ぬい

いたあああああああああああああああああああああああ

らいおんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!

『フォリーニョの聖母』では共に描かれているライオンから聖フランチェスコだと断定できます。

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シジスモンド・デ・コンティ

ローマ教皇ユリウス2世の侍従です。

『フォリーニョの聖母』の政策の依頼主です。

ぬい
ぬい

依頼人を絵に登場させてる!

ラファエロ得意の忖度だね( ´∀` )

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天使

「聖会話」は、通常、聖書や宗教的な文脈で用いられ、神聖な対話や神聖な交流を指します。その中で「天使」は、神の使者や神聖な存在として登場します。天使は聖書においてさまざまな役割を果たしており、人々に啓示や神のメッセージを伝える役割を担っています。

これは神とのコミュニケーションや神聖な啓示を象徴するもので、信仰においては神聖なメッセージを受け取る重要な瞬間を表しています。

ぬい
ぬい

本作の天使も何か伝えようとしているのか?

持っているものに何も書いて無くない?

天使の持っているもの詳細については後程。
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雲のような天使たち

この顔についても諸説あり「生まれる前の赤ちゃん」、「天使の顔」などと言われています。

この無数の顔は『システィーナの聖母』でも登場しています。

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構図

雲の上の聖母子は、シジスモンド・デ・コンティを見下ろしています。

一方シジスモンドは伝統的な寄進者のポーズをして、横向きに手を合わせて雲の上の聖母子を見上げています。

彼は、聖ヒエロニムスにより聖母に紹介され、聖母に何かをお願いしています。

左側には聖フランチェスコと、洗礼者聖ヨハネがいます。この2人は描かれ方が対照的で、ヨハネはキリストのほうを指し示していて、顔は鑑賞者のほうを見ている一方で、聖フランチェスコは鑑賞者のほうを指さしていて顔はイエスに向いているという対比になっています。

ぬい
ぬい

対比になっている左の2人だけに注目して見ると

なんか面白いwwww

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ストーリー

『フォリーニョの聖母』には明確なバックグランドやストーリーは明らかになっていませんが、自分が好きな一説を紹介します。

それはこの絵の依頼主である、シジスモンドの故郷の町であるフォリーニョの包囲された際、彼の近くで爆発した砲弾で命を落とさず無事に生き延びたことのは天の計らいであると考えて、ラファエロに感謝の奉納画として描かせたという説です。

つまり、絵の中でシジスモンドは聖母子にお礼をしているという説です。

ぬい
ぬい

お礼しているのか、祈っていたから助かったと捉えて祈っている絵なのかは

ラファエロのみぞ知るってことかな?

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隕石?落雷?

絵の中央の背景の風景を見てみると、村のようなものが確認されます。

この背景についても何を暗示しているのかは明らかになっていませんが、アーチ状にかかっているのは間違いなく虹であると言われています。

また、空から降ってきているものは「隕石」や「落雷」など諸説あります。

ぬい
ぬい

よく見るとたしかに火の玉が落ちている!!!!!!!

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天使のメッセージ

結論から言うと天使が手に持っている碑文に何も書かれていない理由は明らかになっていません。

ただこの絵が描かれた背景から推測するに、そこには彼が助かった奇跡の説明が書かれていたはずであるという説が通説です。

歴史家のマッシモ・ポリドーロ によれば、シジスモンドはラファエロに聖母への感謝の言葉を書いてもらいたかったが、伝える前に亡くなってしまったため、何も書かれていないという説です。

ぬい
ぬい

だから何も書いていないのか。

適当にそれっぽいことを書かなかったラファエロもいいね!

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まとめ

今回は、ラファエロ・サンティの『フォニーニョの聖母』を解説しました。

他の絵画に興味がある方は別の記事もご覧ください。

ぬい
ぬい

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コメント

  1. […] […]

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