1863年にフランスのサロンに出品されたマネの『草上の昼食』は、それまでタブーとされていた一般の女性の裸を描いて大スキャンダルを巻き起こしました。
『草上の昼食』が巻き起こしたスキャンダルがあまりに大きかったために、今日に至るまで様々な人物が、『草上の昼食』のオマージュ作品やパロディ作品を作成してきました。
この記事では、そんなマネの『草上の昼食』のオマージュ、パロディ作品を年代の順に紹介します。

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ウジェーヌ・ブーダン

最初に紹介する作品は、ウジェーヌ・ブーダンが描いた『草上の昼食』です。
ブータンはモネの師匠としても知られている人物で、マネの『草上の昼食』をオマージュした作品を最初に作成した人物です。この作品に描かれている4人組はマネの家族がモデルになっています。
そのため男女比が逆になっています。マネ一家をモデルにして本作が現代まで続く『草上の昼食』オマージュの始まりとなりました。
本家と寄せたポーズと構図、そして同じタイトルであることから、マネの『草上の昼食』をオマージュした作品となっています、

マネ一家をモデルにしているから本家と男女比が違うんだね。
そして、女性は裸じゃないんだね。マネからNGでも出たのかな。
クロード・モネ

1866年にブーダンの弟子であるモネも、『草上の昼食』のオマージュ作品を描きました。

ブーダンとモネは同じ年にオマージュ作品を作ったんだね。
師弟で同じ絵をオマージュしてるんだね。

みんな服着てるし人数多いし、タイトル以外オマージュ要素なくない??
タイトルももちろんですが、全身黒い格好をしている男性、足を投げ出して座るか格好、森の中でピクニックなどの箇所からマネの『草上の昼食』を意識したことがわかります。

なるほど!しかし足を投げ出している右下の男性は足が長いね!

ジェームズ・ティソ

1870年に描かれたフランスのジェームズ・ティソの『四人組』もマネの『草上の昼食』のオマージュ作品です。
本作も登場人物全員が服を着ています。

ちょっとまって、今まで3人紹介されたけど全部服着てんじゃん!
一般女性が裸だったから大スキャンダルを巻き起こした本家の一番大事な部分をオマージュしてないとはどうゆうことなのさ?
確かに、1番話題になった一般の女性が裸という点をオマージュしている作品は少ないです。
それはマネの『草上の昼食』に感銘を受けた画家たちが、世間一般に受け入れられる作品にしようとした結果なのです。
世間一般に受け入れられるためには、問題とされている一般女性の裸を描かないことが重要でした。

この画家たちも世間一般と同様に一般女性の裸を受け入れられなかっただけじゃなくて???
確かにそのような考え方もできますが、オマージュ作品を描いている時点で、マネが描いた一般女性の裸を描くという行為に対する賛意があると考えられます。
誹謗中傷をされていたマネを応援、激励する気持ちがあるからこそ世間一般に受け入れられる作品にしようと服を着させたのだと著者は考えています。
ジェームズ・ティソの『4人組』に描かれている女性は裸ではありませんが、女性の胸に男性が手を回しています。
これはマネの『草上の昼食』の裸の一般女性にあたる部分のオマージュなのではないかと考えられます。
ポール・セザンヌ

1871年に描かれたセザンヌの『草上の昼食』もマネの『草上の昼食』のオマージュ作品です。本作も登場人物全員が服を着ています。
本作品はマネへの対抗心で制作された説、マネを応援するために作成されたという説やマネの『草上の昼食』とは全くの無関係でありただ単にエクス・アン・プロヴァンス周辺の田園地帯での楽しい思い出を表現したものに過ぎないという説など様々あります。真意は不明のままです。
私は、手前の男性のポーズや、奥に座る女性のあごに添えられた手などは、マネの『草上の昼食』をオマージュしたものであると考えています。

セザンヌとマネの関係性は、マネのほうが先輩なんだよね!
ジュリウス・スチュワート

1895年に描かれたジュリウス・スチュワートの『木陰の昼食』もマネの『草上の昼食』のオマージュ作品です。本作も登場人物全員が服を着ています。

30年たってもオマージュされてるの凄い!!!
後ろで紹介しているけど、現代まで続いてますよ( ´∀` )
ジュリウス・スチュワートはパリで活躍していたアメリカ人画家でマネと対立していたアカデミーで教育を受けていました。
そんなステュアートも、マネの『草上の昼食』をオマージュしたと思われる作品を描いています。
対立するアカデミックな画家にもマネの作品は影響を与えていました。

対立している派閥にも影響を与えるなんて、「草上の昼食」は”本物”だね。
そして次の作品から著作権の関係上、画像が貼れないので楽天の広告を張るよ。
ジャン・ルノワール
1959年にフランスで公開された映画作品『草の上の昼食』もマネの『草上の昼食』のオマージュ作品です。
この作品の監督は、印象派の巨匠ルノワールの次男であるジャン・ルノワールです。マネの『草上の昼食』をオマージュした喜劇作品となっています。

ルノワールのご子息は映画監督だったのね!!!
オマージュとして映像化ってパターンもあるんだね!
ピカソ
1960年に描かれたピカソの『草上の昼食』もマネの『草上の昼食』のオマージュ作品です。
晩年のピカソは古典絵画をリメイクする事に熱中していました。
ピカソはマネの『草上の昼食』のリメイクも何枚も描きました。
マネの『草上の昼食』は元々マネが古典を現代に落とし込もうとした作品なので、それをピカソがリメイクするということは古典のリメイクのリメイクをしたということになります。

女性が服着ていない!!!!
大批判されていた点をそのままオマージュするところ、ピカソらしい!!!
しびれる!!!!
ニュー・ジャズ・オーケストラ
1969年に描かれたイギリスのジャズのビッグバンドであるニュー・ジャズ・オーケストラのアルバム『草上の昼食』のカバーもマネの『草上の昼食』のオマージュ作品です。
これまで紹介したオマージュ作品との一番の違いは、この作品は写真であるという点です。

描かれて100年たってもオマージュ作品が出てくるのか!!!
制作当時は大バッシングされていたのに100年経つと異国のポップカルチャーにオマージュされるようになるんだね!すごい!!!
村上春樹
2015年に出版された村上春樹の文庫本『村上さんのところ』のブックカバーもマネの『草上昼食』のオマージュ作品です。女性のポジションにいる猫は裸ですかね?
『村上さんのところ』は、村上春樹が4カ月間の期間限定でホームページを開設し、世界中から寄せられた質問に答えたものをまとめた書籍となっています。
どうでもよい質問にも、ちょっと笑を入れた回答をされています。また、真剣に尋ねられてる事には、真剣に答えていらっしゃいます。

村上春樹のブックカバーでもオマージュされているのか!
それはそうと、この本面白そうだな( ´∀` )
リサとガスパールのピクニック
2023年に出版されたアン・グットマン著の児童書『リサとガスパールのピクニック』のブックカバーもマネの『草上昼食』のオマージュ作品です。
『草上の昼食』の原題である「水浴」にちなんでいるのか、『リサとガスパールのピクニック』ではガスパールが池に落ちたり、お弁当が濡れてしまうなど、水に関するハプニングが次々と起こります。

ハレンチだ!って非難されていた絵が児童書のブックカバーでオマージュされるの激熱だね!
まとめ
今回はマネの『草上の昼食』のオマージュ・パロディ作品を可能な限り紹介しました。
紹介できなかった作品としてバウ・ワウ・ワウのデビューアルバム『ジャングルでファン・ファン・ファン』というものがあるので興味ある方は是非調べてみてください。この作品で再び女性の裸論争が巻き起こっています。

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