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『人間の堕落のあるエデンの園』を解説!エデンの果実とアダムとイヴ

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ルーベンス/ヤン・ブリューゲル《人間の堕落のあるエデンの園》1615年頃

こんにちは、美術愛好者の皆さん。

今回はルーベンスとヤン・ブリューゲル『人間の堕落のあるエデンの園』を解説します。

ぬい
ぬい

このサイトのどこか1記事にピンク色の僕がいるよ!

見つけたらラッキー!ぜひ探してみてね!!!!

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鑑賞

解説を見る前に皆さんもぬいと一緒に、作品をじっくりと鑑賞してみてください。

ルーベンス/ヤン・ブリューゲル《人間の堕落のあるエデンの園》1615年頃
ぬい
ぬい

人間より動物のほうが多い絵だね!!!!

ぬい
ぬい

ゾウとラクダ見つけた!

これ見つけたの僕だけじゃない???

ぬい
ぬい

しっかし、きれいな絵だなぁ。

まさに『楽園』って感じがするね!

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絵画解説

人間の堕落のあるエデンの園』は、ルーベンスとヤン・ブリューゲルの共作の油彩絵画です。

アダムと女性をルーベンスが担当し、他全部(動物や植物など)をヤン・ブリューゲルが担当しました。

『旧約聖書』の「創世記」のアダムと女性の堕落の物語がテーマとして描かれています。
中央やや左側の大きな木が善悪の知識の木です。奥に描かれている木は命の木です。

ぬい
ぬい

それぞれの得意分野の融合作品なんだね。

一人じゃこの素晴らしい作品は生まれなかったんだ!

ルーベンス/ヤン・ブリューゲル《人間の堕落のあるエデンの園》1615年頃
作品情報

作者 :ピーテル・パウル・ルーベンス/ヤン・ブリューゲル

製作年:1615年頃

種類 :油彩、板

寸法 :74,3 cm × 114,7 cm (293 in × 452 in)

所蔵 :マウリッツハイス美術館

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登場人物

ルーベンスとヤン・ブリューゲル『人間の堕落のあるエデンの園』に描かれている、主な登場人物を簡単に紹介します。

アダム

概要

アダムは、『旧約聖書』の「創世記」において最初の人間とされる人物です。

神によって造られ、エデンの園に住み園を耕し守る事を命じられています。
その際、「園のすべての木から食べ物を取っていいが、善悪の知識の木になる果実は決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう」と命じられています。

本作のアダム

岩に座り女性から善悪の知識の木になる果実を受け取ろうとしている様子が描かれています。

ぬい
ぬい

アダムぅぅぅぅぅ!?

ちょっとまてぇい!

禁断の果実だよね?何やってんの!?

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女性

概要

『旧約聖書』の「創世記」において最初の女性とされる人物です。

神によってアダムの肋骨の一部から造られ、その後、妻となりアダムと共にエデンの園で暮らしています。

本作の女性

善悪の知識の木から、禁断の果実をもぎ取りアダムに手渡そうとしています。

ぬい
ぬい

マジでちょっと何やってんの!?

あ、でも神様との約束は、食べてはいけないだもんね。

食べなきゃOKか!

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ヘビ

ヘビ

このヘビはそこら辺のヘビではなく『旧約聖書』の「創世記」に登場するヘビです。

詳細はこの記事の後半に解説しますが、アダムと女性に禁断の果実を食べるよう誘惑する役割を担っています。

本作でのヘビ

ヘビが女性に禁断の果実を摘み、食べることで神の命令を破らせるように誘導している場面が描かれています。

ぬい
ぬい

ヘビぃぃぃぃぃぃぃ!

何やってんだお前ぇぇぇぇぇl

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動物図鑑だった!?

ぬいも鑑賞しているとき動物に興味津々でしたが、この作品には沢山の動物が描かれています。
作品の右下だけ見ても、数種類の鳥、ヒョウ、ライオン、牛、ヤギ、魚など様々な動物が描かれています。

ヤン・ブリューゲルの描く動物は実際に彼が観察して描いたものなのでとてもリアルですよね。

なぜなら、ヤン・ブリューゲルは、オウムなど中南米産の珍しい鳥や動物を飼育していた宮殿で働いていた為、それらを間近で観察することが出来るという環境に恵まれていたからです。

神は全動物を創造したとされているので、新大陸で発見された新種の動物たちも勿論エデンの園にはいたと考え、様々な動物が描かれていると考えられています。

ぬい
ぬい

描かれた時期的に、大航海時代の後だから珍しい動物を飼うことが出来ていたのかな?当時の人々からは世界の動物図鑑って感じにも見えてたかもね!

確かに宮殿でしか観察できないような動物たちの絵は、当時の人々にとっては動物図鑑のような役割もしていたかもしれませんね。

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聖書の物語の暗示

『人間の堕落のあるエデンの園』には禁断の果実を取ろうとしている場面がメインですが、それ以外にも様々な聖書の物語の暗示が隠されています。

アダムの堕落の暗示

絵画の左下、アダムの背後で果実を食べているサルが描かれています。

このサルはこの直後のアダムの堕落につながる行為を暗示しています

ぬい
ぬい

どうしてサルが果実食べているだけで、アダムが堕落する事の暗示なのさ?

というのも、サルは動物の中で人間に一番似ていると言っても過言ありませんが、人間とは違い善悪の判断ができないため、悪や人間の罪深さと結びつけられることが多く、本作ではサルが果実を食べる描写で人間の堕落を表したとされています。

アダムの背後にサルを配置することで、そのアダムの堕落につながる行為を暗示しています

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キリストの死の暗示

アダムとイブの後ろに実っているいくつかのブドウは、人類の罪を背負うキリストの死を表しています。

ぬい
ぬい

どうしてブドウがあるだけで、キリストの死の暗示になるのさ?

キリスト教ではワインはキリストの血の象徴であるからです。

『新約聖書』の解説記事でいづれ解説しますが、キリスト教とワインの繋がりは、主に聖餐式(聖体拝領)に関連しています。

聖餐式では、パンとワインが用いられ、これはキリストの最後の晩餐を記念しています。

キリストは弟子たちにパンを「これはわたしのからだである」と、ワインを「これはわたしの血である」と言って、彼らに自身の犠牲と救いの象徴としてこれを行うように教えました。

この儀式はキリスト教の様々な教派で行われており、信者たちはキリストとの交わりを感じるとされています。

ぬい
ぬい

なるほど。

だからワインの原料であるブドウ=彼の血の象徴ってことか!

なかなか難しいね。ワイン描けば手っ取り早いのに。。。

そしたら世界観が崩れるんじゃないでしょうか。

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おすすめ書籍

この記事の参考にもさせて頂いている、この本は聖書と関連名画がより詳しくまとまっていておすすめです。西洋絵画と聖書の事を同時に知りたい人にはお勧めの一冊となっています。


まとめ

今回はルーベンスとヤン・ブリューゲル『人間の堕落のあるエデンの園』を解説しました。

それでは、次回の記事でお会いしましょう。

ぬい
ぬい

このサイトのどこか1記事にピンク色の僕がいるよ!

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コメント

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