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「トローニー」とは?肖像画との違いをわかりやすく解説!絵画の秘密

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作品解説
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「トローニー」とは、17世紀のオランダで発展した、肖像画とは異なる人物画のジャンルです。
本記事では、トローニーの意味や肖像画との違い、有名作品の例などをわかりやすく解説します。
フェルメールやレンブラントの名画がなぜ“トローニー”と呼ばれるのか、その理由がきっと見えてきます。

ぬい
ぬい

トロ―二―ってたまに聞くけどなんなのさ!

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トローニーとは?簡単に言うと

「トローニー(Tronie)」とは、17世紀のオランダ絵画でよく見られるジャンルで、
現代風に言えば「顔の習作」や「表情の研究」といった意味を持つ作品です。

通常の肖像画とは違い、特定の人物の依頼によって描かれたものではなく、匿名のモデルを用いて、表情・衣装・光の表現を追求するための絵画でした。

ぬい
ぬい

つまり、“この人が誰か”じゃなくて、“この顔をどう描くか”が大事な絵ってことなんだね!

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トローニーの特徴|肖像画との違いはここ!

比較項目トローニー肖像画
モデル実在するが匿名の場合が多い実在する依頼主
主な目的表情・衣装・光の研究身分や功績の記録
サイズ小型の作品が多い中〜大型のものが多い
売られ方美術市場向け(一般販売)注文制作

トローニーは「注文による記念の絵」ではなく、「画家の技術や創造性の表現」を主目的としており、
中には空想的な衣装や異国風の装飾をまとった人物が登場することもあります。

ぬい
ぬい

トロ―二―の具体例を紹介するよ!


有名な「トローニー」作品の例

ヨハネス・フェルメール《真珠の耳飾りの少女》

ヨハネス・フェルメール真珠の耳飾りの少女

世界的に有名なこの作品も、実は「肖像画」ではなく「トローニー」です。

モデルの身元は不明で、画家が光の表現や東洋風のターバン、大きな耳飾りを用いて視覚的な魅力を追求した絵と考えられています。

他にもフェルメールは「少女」というトローニー作品も残しています。

作品数の少ないフェルメールの中でも、トローニーの2作品もあるのです。

レンブラント《羽根飾りのある帽子をかぶる男のトローニー》

レンブラント『羽根飾りのある帽子をかぶる男のトローニー

レンブラントも多くのトローニーを描いており、自身の顔を使って表情練習をすることもありました。

怒り・驚き・笑いなど、表情のバリエーションを表現するために用いられています。

ぬい
ぬい

“びっくり顔”とか“キメ顔”を練習するって、ちょっと現代の表情アイコンみたいでおもしろい!

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トローニーが人気を集めた背景

17世紀のオランダは市民階級が台頭し、美術市場も活発でした。
そのため、注文に応じて描くのではなく、市場で販売するための「商品作品」としてのトローニーが多く描かれるようになります。

また、当時の画家にとっては、トローニーは技術を磨く場でもあり、売れる絵でもあったため、非常に実用的なジャンルでした。

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現代でも人気の理由

現代の鑑賞者にとっても、トローニーは以下のような魅力があります:

  • 人物の物語を想像できる
  • 光や衣装の美しさに注目できる
  • 顔の描写に画家の腕がよく出る
  • 小ぶりなサイズで親しみやすい

つまり「絵画の中の小宇宙」として、トローニーは今でも多くの人に愛されています。

ぬい
ぬい

名前もないのに、“この人好き!”って思えるのがトローニーのすごいとこかも〜!

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まとめ|トローニーは“顔”を通して描く絵画の世界

トローニーとは、肖像画のように誰かを記念するためではなく、
表情や衣装、光の当たり方などをじっくりと描くために生まれた絵画のジャンルです。

17世紀の画家たちは、モデルの名前や背景よりも、
「どんな顔を描けるか」「どう光を当てれば美しくなるか」を追求しました。

だからこそ、フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》や、レンブラントの表情豊かなトローニーには、
見る人の想像力をかき立てる**“余白”**がたっぷりと残されています。

今はもう誰か分からないけれど、
その顔、その視線、その瞬間が、何百年も人を惹きつけ続ける――
トローニーは、そんな静かな魅力を宿した絵画たちです。

ぬい
ぬい

名前がなくても、“この人、いいな”って思えるのがトローニーの不思議な魔法だね!

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