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フェルメール『ギターを弾く女』をわかりやすく解説!ほほえみの名作

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ヨハネス・フェルメールといえば、『真珠の耳飾りの少女』をはじめ、静かで内面性に満ちた室内画を多く残した画家として知られています。
しかし《ギターを弾く女》は、そうしたイメージとは少し異なり、明るくほほ笑む女性がこちらを見つめる、開かれた雰囲気をもつ作品です。

カジュアルなギターという楽器、あたたかな色彩、そして演奏のひととき。
この絵には、フェルメール晩年に見られるより軽やかで親しみやすい空気感が漂っています。

本記事では、《ギターを弾く女》の構図・光の演出・色彩・モチーフの意味から、作品の位置づけや逸話まで、
フェルメールの“少し珍しい一面”を丁寧に、わかりやすく解説していきます。

ぬい
ぬい

フェルメールって静かな絵ばっかりかと思ってたけど…にこって笑う絵もあるんだね!
これ、ちょっと好きかも〜!

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作品基本情報

作品詳細

タイトル:ギターを弾く女(The Guitar Player)
制作年:1670年頃
サイズ:53 × 46.3 cm
技法:油彩/キャンバス
所蔵先:ケンウッド・ハウス(イギリス・ロンドン)

ぬい
ぬい

この絵、他のフェルメール作品とちょっと雰囲気ちがうね?
にこって笑ってるのめずらしい!

簡単に紹介

明るい笑みを浮かべながらギターを奏でる若い女性を描いた作品。
室内に満ちる柔らかな光と、弾むようなリズムが伝わってくる。
フェルメール晩年の作品で、開放感と幸福感があふれている。

ぬい
ぬい

すっごく楽しそう!ぼくも一緒に歌いたくなっちゃう〜!

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作品概要|明るい表情の“珍しい”フェルメール像

フェルメールの自画像とする説がある。『取り持ち女』の左端の人物。

《ギターを弾く女》は、フェルメール作品としては珍しく笑みを浮かべた女性像です。
他の多くの作品が静かで沈思的なのに対し、この作品では女性がこちらに視線を送り、
どこか観る者を巻き込むような“対話的な”雰囲気を持っています。

描かれた女性の仕草や視線は、内面の感情ではなく、外に向かう関心や明るさを伝えています。

ぬい
ぬい

フェルメールさんの絵って、なんか静かなのが多いけど、この人はちょっとだけおしゃべり好きそう!

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見どころ①|ギターという“新しい楽器”

ギターは、17世紀のオランダではまだ比較的新しい楽器でした。
それまで主に描かれていたリュートよりも、カジュアルで社交的な印象を持つとされます。

この作品では、女性がギターを手にし、ほほ笑みながらこちらを見つめています。
これは、恋や娯楽のひととき、または誰かへの演奏を想起させる構図でもあります。

ぬい
ぬい

リュートよりもギターってちょっと元気な感じ!
恋の歌を弾いてるのかもね…?

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見どころ②|光と色彩のあたたかさ

この絵にもフェルメールらしい左上の窓からの自然光が使われており、
女性の顔やドレス、壁にかけられた絵などをやさしく照らしています。

特に注目したいのは、黄褐色のドレスやギターの木目など、あたたかみのある色の選択
この色彩設計によって、画面全体が柔らかく親しみやすい雰囲気に包まれています。

ぬい
ぬい

光とドレスの色があったかくて、なんかちょっと“日なたの午後”って感じする〜

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豆知識|盗難事件と修復の歴史

《ギターを弾く女》は、1974年に実際に盗難にあったことがある作品です。
この事件では複数の絵画が被害に遭い、本作も一時的に行方不明となりましたが、のちに無事発見され、現在はロンドンのケンウッド・ハウスに所蔵されています。

また、保存状態も良好で、フェルメール晩年の明るい色調と柔らかい筆致がよく残っている作品でもあります。

ぬい
ぬい

なくなったけど、ちゃんと帰ってきたんだね!
しかもキレイなままってすごい…!

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モデルは誰?背景に見る“家庭的な空間”

モデルについての確証はありませんが、フェルメールの娘や近隣の若い女性が使われたという説もあります。
背景の壁に飾られた風景画や部屋のインテリアから、家庭の一室での演奏と読み取ることができます。

このように、親しみやすい主題・構図・色彩がそろった作品であり、
フェルメールの後期作品として、より軽やかで柔らかな空気感をたたえた一枚となっています。

ぬい
ぬい

この絵の中って、おしゃべりと音楽と、笑い声が聞こえてきそうな気がするね!」

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まとめ|ほほえみの“例外作”が語るフェルメールの幅

《ギターを弾く女》は、フェルメール作品としては例外的に、
明るい表情と軽やかな主題を持った珍しい作品です。

それでも、構図・光の使い方・空間の整理などには、
フェルメールらしい視覚と感情のバランスをとる緻密な設計が感じられます。

静謐な画面構成のなかに、ちょっとした微笑みと遊び心をのぞかせた本作は、
フェルメールが描ける“明るさ”の可能性を静かに示してくれているのかもしれません。

ぬい
ぬい

フェルメールって、静かだけじゃないんだね。
こんなふうに“にっこり”も描けるなんて、すてき!

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