バロック レンブラント『テュルプ博士の解剖学講義』を解説!遺体は実在の人物
レンブラントがわずか25歳で描いた《テュルプ博士の解剖学講義》は、当時のアムステルダムで実際に行われた公開解剖を記録した作品です。
静かな画面の中に張りつめた空気が漂い、視線や光の演出が、まるで映画のワンシーンのような臨場感を生み出しています。
しかも、解剖されている遺体は架空ではなく、実在の犯罪者アーリス・キント。
この絵は、美術と医学、そして人間の生と死が交差する、17世紀オランダを象徴する傑作なのです。
