こんにちは!
今回は、東京ディズニーシーにあるお土産屋さん「ヴァレンティナーズ・スウィート」を西洋美術的観点で解説・考察していきます。
よくディズニーシーに行く人も、行ったことない人も知ってて損は無いトリビア、豆知識、小ネタ,雑学だと思うので是非最後までご覧になって、誰かにドヤ顔で知識を披露してください!
この記事がディズニー好きと美術好きを繋ぐ架け橋になれたらうれしいです!

ディズニーシーが西洋美術と関連があるの!?
・TDRのBGSやトリビア、豆知識に興味がある方
・西洋美術が好きな方
ヴァレンティナーズ・スウィートは美術館!?
今回紹介する「ヴァレンティナーズ・スウィート」は、東京ディズニーシーの中の美術館と言っても過言ではないほど世界中の名画のオマージュ・パロディに溢れています。
一つずつ店内の絵画とオマージュ・パロディの元ネタとなる作品を紹介していきます。
ミッキー&ミニーの『ルーベンスとイザベラ・ブラント』


1つめに紹介するのは、ピーテル・パウル・ルーベンスの『ルーベンスとイザベラ・ブラント』のパロディ絵画です。
こちらミッキーとミニーがルーベンスとイザベラ・ブラントに扮して描かれています。

構図はもちろんだけど、装飾品まで完全再現だね♪
元ネタの『ルーベンスとイザベラ・ブラント』についての解説は、下記記事をご覧ください。
ミッキーとミニーが誰に扮しているのかがわかります!
ドナルド&デイジーの『アルノルフィーニ夫妻像』


2つめはヤン・ファン・エイクの『アルノルフィーニ夫妻像』のパロディです。
ドナルドとデイジーがモデルを担当しています。
元ネタにおいて重要な意味を持つ、窓の外の植物、窓際のオレンジ、鏡の反射、像、までパロディされています。

元ネタは謎多き名画として有名だよ!面白いから下記記事も見てみて!
オーロラ姫&フィリップ王子の『羊飼いと羊飼いの休息』


3つめは『眠れる森の美女』のオーロラ姫とフィリップ王子がモデルを務めている、フランソワ・ブーシェの『羊飼いと羊飼いの休息』のパロディです。
元ネタでは女性の帽子が置かれている場所に、オーロラ姫のティアラが置いてあるところが個人的にツボです( ´∀` )

姫と王子を絶対に裸足にさせない強い意志を感じる。
シンデレラ&チャーミングの『恋の成り行き:逢い引き』


4つ目はジャン・オノレ・フラゴナールの『恋の成り行き:逢い引き』のパロディです。
こちら、『シンデレラ』のシンデレラとプリンス チャーミングがモデルを務めています。
元ネタが縦長なのに対して、パロディは横長になっています。

縦長の絵を違和感なく横長に落とし込むって、中々凄いことしてない!?
ベル&野獣の『アンドリューズ夫婦』


5つ目はトマス・ゲインズバラの『アンドリューズ夫婦』のパロディです。
モデルは『美女と野獣』のベルと野獣が務めています。
元ネタの男性の足元にいる犬がパロディの方にはいませんが、シルエットで見比べると野獣の尻尾が犬に見立てられていて面白いですよね。

隠れミッキーみーっけ!

白雪姫&王子の『愛の音階』


6つ目は、アントワーヌ・ヴァトーの『愛の音階』のパロディです。
モデルを務めているのは『白雪姫』の白雪姫と王子です。

『白雪姫』って白雪姫以外の登場人物の名前モブキャラみたいだよね。
元ネタでは、奥にいる人間たちはそれぞれの世界に入っていそうですが、このパロディは動物たちも一緒に中央の二人の世界に入っているように描かれていますね。
クララベルとホーレスの『ヴィーナスとマルス』


7つ目は、サンドロ・ボッティチェッリの『ヴィーナスとマルス』のパロディ絵画です。
モデルはミッキー達の友達で短編アニメに登場するクララベル・カウとホーレス・ホースカラ―が務めています。
彼ら以外の登場人物がもう元ネタのまんまですよね。
個人的にローマ神話の美の神ヴィーナスのパロディをクララベル・カウに任せたのは攻めた人選だなぁと思っています。

クララベルって「美」のイメージはないもんなぁ。
レディ&トランプの『ぶらんこ』


最後に紹介するのは、ジャン・オノレ・フラゴナールの『ぶらんこ』のパロディです。
モデルを務めるのは『わんわん物語』のレディ(中央),トランプ(左),ジョック(右),トラスティ(左銅像),サイとアム(中央銅像)です。

登場人物がいっぱいいるーーーー!
ディズニー好きにおすすめの書籍
講談社の上記絵本がおすすめです。
こちらディズニー公式のディスニーシー解説本となっています!
絵本とは言っているものの、中味は大人のディズニー好きが唸るほど濃いものとなっています!
タワーオブテラーのハリソン・ハイタワー三世や今やダッフィーアンドフレンズの専門店となっているペグおばさんの悲しい恋の物語、フォートレスエクスプロレーションやソアリンと関係が深い秘密組織のS.E.A.について等々、沢山のバックグラウンドストーリーが乗っています。。
ディズニーシーのBGSやマニアックすぎる説明など、ディズニー好き、Dヲタにはたまらない一冊となっています!
まとめ
今回は、東京ディズニーシーにあるお土産屋さん「ヴァレンティナーズ・スウィート」を西洋美術的観点で解説しました。
様々な時代、地域の名画がディズニーの世界に落とし込まれていてディズニーと美術両方とも好きな私としては大興奮案件でした。
冒頭でも書きましたが、この記事を通してディズニー好きの方に美術の世界に入り込んでもらうきっかけ、美術好きの方にディズニーの世界に入り込んでもらうきっかけになれたらいいなと思っています。
当サイトはあくまでも西洋美術に関するサイトなので、「ヴァレンティナーズ・スウィート」の詳細については、ディズニー系のサイトをご覧ください!