こんにちは！
今回は、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタにある「ミッキランジェロ・ギフト」を西洋美術的観点で解説・考察していきます。
よくミラコスタに行く人も、行ったことない人も知ってて損は無いトリビア、豆知識、小ネタだと思うので是非最後まで見て誰かにドヤ顔で知識を披露してください！
ディズニーシーが西洋美術と関連があるなんて！
楽しみ！！！
・ミッキーのミニーに対する愛を感じたい方
・TDRのBGSやトリビア、豆知識に興味がある方
・西洋美術が好きな方
ミッキランジェロ・ギフトに隠れたオマージュ
まず注目してほしいのが「ミッキランジェロ・ギフト」という名前です。
この名前は、僕らのクラブのリーダー「ミッキーマウス」とルネサンスの3大巨匠の1人「ミケランジェロ・ブナローティ」をミックスした名前になっています。
名の通り、「ミッキランジェロ・ギフト」はミケランジェロの作品のオマージュを見ることができます。
ミッキーとミケランジェロでミッキランジェロなのね！
ミニーマウスと創造主
初めに紹介するのは、入り口横の正面左側のショーウィンドウにあるミニーマウスの絵です。
これは、システィーナ礼拝堂の天井画に描かれている『創世記』の一部に描かれている創造主のオマージュとなっています。
ミケランジェロが描いた元ネタの創造主は、太陽と月と植物を想像している場面が描かれていますがミッキランジェロは何をしている部分を描いたのでしょうか。
ミニーちゃんかわいい！！！
創造主よく見たら可愛い格好していらっしゃった！
ミニーマウスとデルフォイの巫女
次に紹介するのは、ミッキランジェロ・ギフトの店内の天井に描かれているミニーマウスの絵です。
これの元ネタはミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画に描かれている「デルフォイの巫女」です。
構図は完コピって感じですよね。
ミッキランジェロの作品の方が、人物がにこやかに描かれていてキュートですね。
この記事の為に、売店の天井の写真撮ってるの想像するとじわじわくるんですけどw
デイジーとリビアの巫女
こちらも、ミニーと同様にミッキランジェロ・ギフトの店内の天井に描かれているデイジーダックの絵です。
これの元ネタもミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画に描かれている「エリュトレイアの巫女」です。
こちらは、元ネタを完コピって感じではないですがオマージュ先が何かはわかる作品ですね。
実はこのデイジーは塗りかけです。
というのも、デイジーはアヒルなので足は黄色いはず。
また、白の具合も上のミニーと比べると弱い感じがします。
よって、白い部分はまだ塗装が済んでいない部分、つまりデイジーは未完成であると考えられます。
なんと！言われてみればデイジーの足は黄色いよね！
塗りかけってことで合ってそう！！
ドナルドと燭台を持った天使
著作権の関係で画像用意できなかったけど「燭台をもつ天使」で調べてみて。
グーフィーの彫刻
このグーフィーの像は、特定の作品のオマージュではないですがこれもミケランジェロに深くかかわっています。
というのも、ミケランジェロは自分の事を彫刻家であると語っていました。
システィーナ礼拝堂の天井画の制作を教皇に命じられた際も、相手が教皇であるがゆえに断る事が出来ず、しぶしぶ取り掛かるほどでした。
ただ、このグーフィーの彫刻の後ろにあるものは、ミケランジェロとは不仲だったレオナルド・ダ・ヴィンチの『ウィトルウィウス的人体図』のオマージュですね。
不仲だったけど、芸術を極める者同士リスペクトはしていたことを表してたりするのかね。
隠れミケランジェロ！？
ミッケランジェロ・ギフトの商品棚の上にはこのような果物寄せ集めセットも飾られています。
恐らくこれは、デッサンの為アイテムとして飾られているに過ぎないのですが、この果物寄せ集めセットを見たときにある人物の作品が思い浮かびました。
それは、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオの『果物籠』です。
彼はバロック期を代表する画家なので、ルネサンスの巨匠のミケランジェロとは生きた時代は違います。
ミッキランジェロ・ギフトは数々のオマージュからもわかるようにルネサンスの巨匠のミケランジェロ・ブナローティリスペクトのお店であることは間違いありません。
でも、もしかしたらミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオとのダブルミーニングになっている可能性もあるのでは？と思いました。
仮にこれが合っていたら考えた人が凄すぎる
ミッキランジェロは何している？
この記事でも既に書いていますが、この店内の作品はミッキランジェロが作成していると考えられます。
お店の出口付近に、筆を加えてパレットを持ったミッキランジェロが確認できます。
商品棚の上にも絵を描くための道具があったり、天井画を描く足場があります。
天井画が塗りかけなことから考察すると、ミッキランジェロは天井画を描いていて、出口付近の扉に何かを取りに行っている所なのではないでしょうか！？
滲み出るミニーへの愛
ここまでご覧になった方なら、既に気付いているかもしれませんが、ミッキランジェロ・ギフトではミッキランジェロのミニーマウスへの気持ちが鑑賞できます。
というのも、店内の作品のほぼ全てが未完成な中、ミニーマウスの絵は2つとも完璧な仕上がりで完成しています。
このことから、ミッキランジェロは他の何よりもミニーを描くことを優先していて、ミニーに対する特別な気持ちを鑑賞する事が出来ます。
なにそれ！めっちゃ素敵やん♡
ディズニー好きにおすすめの書籍
講談社の上記絵本がおすすめです。
こちらディズニー公式のディスニーシー解説本となっています！
絵本とは言っているものの、中味は大人のディズニー好きが唸るほど濃いものとなっています！
タワーオブテラーのハリソン・ハイタワー三世や今やダッフィーアンドフレンズの専門店となっているペグおばさんの悲しい恋の物語、フォートレスエクスプロレーションやソアリンと関係が深い秘密組織のS.E.A.について等々、沢山のバックグラウンドストーリーが乗っています。。
ディズニーシーのBGSやマニアックすぎる説明など、ディズニー好き、Dヲタにはたまらない一冊となっています！
まとめ
今回は、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ内の「ミッキランジェロ・ギフト」を西洋美術的観点で紹介しました。
ミケランジェロへのリスペクトに溢れた素晴らしいお店でしたね。
「ミッキランジェロギフト」の営業時間や取扱商品については、ディズニー系のサイトをご覧ください。(本サイトは一応西洋美術ブログです笑)
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