こんにちは!
今回は、15世紀に活躍したランブール兄弟の作品に焦点を当て、その神秘的な魅力について探ってみましょう。
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ランブール兄弟(リンブルク兄弟)について
生没年:
長男 ヘルマン 1385年頃~1416年頃
次男 ポール 1386年頃~1416年頃
三男 ヨハン 1388年頃~1426年頃
出身:ナイメーヘン(現在のオランダ)
代表作:
・『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』
同世代の画家:
・ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ
(1370年頃~1427年頃)
・ドナテッロ
(1386年~1466年)
リンブルク兄弟、もしくはランブール兄弟と呼ばれるフランドルの画家の3兄弟、ヘルマン、ポル、ヨハンは15世紀初頭にフランスとブルゴーニュ公国で活躍しました。
彼らは、後半で紹介する中世後期の装飾写本『ベリー公のいとも豪華な時議額』の制作で知られています。
ランブール兄弟(リンブルク兄弟)の生涯
ランブール兄弟の出自は非常に興味深いものです。
祖父のヨハンネスはおそらくベルギーのリエージュ地方からナイメーヘンに移住し、父のアルノルトは公国の宮廷で木彫り職人として働いていました。
1385年頃、アルノルトはメヒテルトと結婚し、長男のヘルマン、次男のポル、三男のヨハン生がまれました。
さらにルトヘル、アルノルト、グレタも兄弟姉妹として加わりました。
1398年、父アルノルトが亡くなると、叔父のジャン・マルエルがヘルマンとヨハンをパリに送り、金細工の技術を学ばせました。
しかし1399年、ブリュッセルで身代金を払えずに捕らえられてしまいます。
ブルゴーニュ公フィリップ豪胆公が身代金を支払い、2人の少年は解放されました。
その後、ポルとヨハン1は402年にフィリップ公と契約し、高級な聖書の装飾に従事しました。
1404年には、ベリー公ジャンの元で働き始め、メトロポリタン美術館所蔵の『ベリー公の美しき時祷書』の装飾を手がけました。
さらに、ベリー公の依頼で『ベリー公のいとも豪華な時議額』の制作に取り組みましたが、1416年の死去により未完成のまま残されています。
リンブルク兄弟の作品は当時は知られていませんでしたが、19世紀以降、ミニアチュール絵画の発展に大きな影響を与えた先駆者として評価されるようになりました。
彼らは北ヨーロッパの伝統を受け継ぎつつ、イタリアの影響も取り入れた独自のスタイルを確立していった画家たちの手本となったのです。
ベリー公とずぶずぶの関係
ランプール兄弟は、『ベリー公のいとも豪華な時議額』と称される世界一美しい本の制作者として知られています。
この3人の兄弟、ヘルマン、ポール、ヨハンは、木彫り職人の父のもとでナイメーヘン(現オランダ)で育ちました。
その後、ヘルマンとポールはパリで金細工の技術を学び、ブルゴーニュ公国のフィリップ豪胆公に仕えました。
やがて3人は、芸術を愛したベリー公ジャンの元で共同制作に携わり、装飾本や邸宅の装飾などを手がけたと伝えられています。
12歳の少女と駆け落ちして訴えられた
次男のポールがベリー公から最も寵愛を受けていたようです。ポールは24歳の時に結婚しましたが、その相手は当時わずか12歳のジレット・ラ・メルシエールでした。
二人の出会いは、ジレットが8歳の時だったというから驚くべきことです。
しかも、ジレットの母親の反対を押し切り、ベリー公の仲介によって、ポールは無事に結婚に至ることができたのです。
ランブール兄弟(リンブルク兄弟)の作品紹介
ここでランブール兄弟の代表作である『ベリー公のいとも豪華な時議額』について簡単に解説します。
時祷書なので、多くの絵からなる作品ですが今回はその中から「5月」の絵を抜粋して紹介します。
時祷は、キリスト教徒が用いる祈祷文、賛歌、暦などを含む聖務を記した日課書の事だよ!
題名 :ベリー公のいとも豪華な時議額
作者 :ランブール兄弟(Gebroeders van Limburg)
製作年:1416年以前
種類 :写本装飾
所蔵 :コンデ美術館(シャンティイ/フランス)
『ベリー公のいとも豪華な時議額』の詳しい解説は下記記事をご覧ください!
まとめ
ランブール兄弟の作品は、その緻密な描写力と神秘的な魅力で多くの人々を魅了してきました。
彼らの作品を通じて、当時の宗教や信仰、自然の美しさ、そして人間の内面を感じることができます。彼らの絵画は、時間を超えて私たちに語りかけ、深い感動を与えてくれるのです。
ぜひ、美術館などで彼らの作品を鑑賞してみてください。
コメント
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