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ペガスス座とは?ギリシャ神話の天馬と星座の物語をやさしく解説【見頃・美術も紹介】

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ギリシャ神話
ペガスス座とは?ギリシャ神話の天馬と星座の物語をやさしく解説【見頃・美術も紹介】
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秋の澄んだ夜空に、大きな四角形が浮かんでいるのを見たことはありますか?
それが「ペガススの大四辺形」と呼ばれる、ペガスス座の中心部です。

ペガスス座は、ギリシャ神話に登場する天馬ペガススの姿を模した星座です。星空の中でもとくに印象的な形をしており、秋の星座の代表格として知られています。
また、この星座はアンドロメダ座やカシオペヤ座と隣接していて、ペルセウス神話の登場人物たちが夜空に勢ぞろいしているのも特徴のひとつです。

この記事では、ペガスス座の神話、星座としての特徴、そして美術に描かれたペガススの姿などを幅広く解説していきます。

ぬい
ぬい

夜空に「天馬」がいるなんてロマンがあるよね。
ペガススって名前、実は神話だけじゃなくて、いろんな物語にも出てくるんだって!

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ペガスス座の神話|海神の血から生まれた天馬

ピーテル・パウル・ルーベンスとフランス・スナイデルスの1617年から1618年頃の絵画『メドゥーサの首』

ペガススの誕生には、ギリシャ神話らしい壮絶な背景があります。
天馬ペガススは、恐るべき怪物メドゥーサの血から生まれたと言われています。

英雄ペルセウスアテナヘルメスの助けを借りてメドゥーサを討ち取った瞬間、彼女の首から流れ出た血が地面に落ち、その血から翼を持つ馬・ペガススが飛び出したのです。
この場面は、まるで生命の神秘と神の奇跡が交錯する瞬間として、多くの芸術作品でも描かれてきました。
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ベレロポーンとペーガソス

ペガススはただの馬ではありません。彼は空を駆ける神聖な存在として知られ、やがて英雄ベレロポーンのもとへ現れます。
ベレロポーンはペガススに乗って怪物キマイラを退治し、数々の冒険を成し遂げました。

しかし、ペガススに乗って天へ昇ろうとしたベレロポーンは、神々の怒りを買って地上へ落とされ、以後ペガススはゼウスのもとへと昇り、星座にされたと伝えられています。

このようにペガススは、英雄譚と神々の世界の両方にまたがる、非常に重要な神話キャラクターです。

ぬい
ぬい

メドゥーサの血から生まれて、空を飛んで、最後は星になるって……
ペガススの人生(馬生?)、なかなか濃いよね!

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星座としてのペガスス座|特徴と見つけ方

ヨハン・バイエル『ウラノメトリア』(1603) に描かれたペガスス座

ペガスス座は、秋の星座の中でもとくに目立つ存在です。
その理由は、星空に浮かぶ「大四辺形」と呼ばれる形にあります。

この大四辺形は、ペガススの胴体部分を表すとされ、以下の4つの星で構成されています:

  • アルフェラッツ(Andromeda α):実はアンドロメダ座の星でもある
  • シェアト(Pegasus β)
  • マルカブ(Pegasus α)
  • アルゲニブ(Pegasus γ)

この4つの星が作る四角形は、秋の夜空でとても目を引き、星座探しの目印としても使われます。

見頃の時期は9月〜11月ごろの21時前後。北東の空から高く昇り、秋の夜長を楽しむのにぴったりの星座です。

さらに面白いのが、ペガスス座の近くにペルセウス座・アンドロメダ座・カシオペヤ座・くじら座が並んでいる点です。
これはまさに、ギリシャ神話の「アンドロメダ救出」の物語が夜空で再現されているような構図になっているんです。
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ぬい
ぬい

ペガススの大四辺形って名前、なんだかカッコいいよね!
秋の夜に星を見ながら、神話を思い出すのも素敵かも。

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美術作品に描かれたペガスス|神話と幻想の象徴

ペガススは神話上の存在であると同時に、多くの芸術家たちを魅了してきたモチーフでもあります。
空を翔ける白い天馬というビジュアルは、まさに想像力の象徴。特に西洋美術では、詩・芸術・インスピレーションの化身として描かれることも多くあります。

とくに有名なのは以下のような作品です。

ルーベンス《アンドロメダを解放するペルセウス》

ルーベンス《アンドロメダを解放するペルセウス》

ギュスターヴ・モロー《ペルセウスとアンドロメダ》

ギュスターヴ・モロー『ペルセウスとアンドロメダ』

ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ペガサスに乗るベレロポン》

ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ペガサスに乗るベレロポーン》

これらの作品では、ペガススは「単なる乗り物」ではなく、神と人間をつなぐ存在、そして芸術のインスピレーションそのものとして描かれているのが特徴です。

また、フランスの国立図書館や詩人の象徴としてのイメージにも多用され、ロマン主義や象徴主義の時代においてもペガススの人気は非常に高まりました。

ぬい
ぬい

空を飛ぶ馬って、それだけでロマンがあるけど、アートになるともっと深くておもしろいね。芸術の神さまたちも、ペガススに乗ってそう!

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現代文化に生きるペガスス|ロゴ・ファンタジー・星占いまで

ペガススは古代神話に登場する存在でありながら、現代の私たちの生活にもさまざまな形で登場しています。たとえば

・企業ロゴやブランド名
石油会社「モービル(Mobil)」の赤いペガススロゴや、ファンタジー系のゲーム・アニメで登場する「ペガサスナイト」など、力強さとスピード、神秘性を表現するために頻繁に使われます。

・ファンタジー作品での登場
RPGやカードゲーム、アニメなどでは「空飛ぶ馬=ペガスス」は鉄板のキャラ。代表的なところでは『聖闘士星矢』や『遊戯王』など、日本のポップカルチャーでも馴染み深い存在です。

・占星術・ホロスコープとの関係
ペガスス座自体は黄道十二星座には含まれませんが、星占いの世界では「直感・想像力・自由」の象徴としてスピリチュアル分野でも親しまれています。

つまりペガススは、単なる神話や星座の枠を超えて、「ロマン」「自由」「飛翔」といったイメージを今も人々に届けているんです。

ぬい
ぬい

昔の神話のキャラが、いまもゲームやCMで活躍してるってすごいよね。
ペガススはいつの時代も人気者だなあ!

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まとめ|ペガスス座は、神話と空を結ぶ「天翔けるロマン」

ペガスス座は、ただの星の並びではありません。
それは、神話のなかで劇的に生まれ、英雄とともに冒険し、そして神々の領域に至った「天馬ペガスス」の記憶です。

この星座を見上げるとき、私たちはペルセウスやアンドロメダ、ゼウスやアテナといった神話の登場人物たちが、夜空に語りかけてくるような気持ちになります。

秋の夜長、ぜひ空を見上げてみてください。
そこにはきっと、あなたの想像力を刺激してくれる「神話の軌跡」が輝いているはずです。

ぬい
ぬい

ペガスス座って、ただの星じゃなくて物語そのものだったんだね。
今度夜空見たら、絶対探してみる!

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